第4代 岡田新校長の下、これまでの男女別学を共学化して桐蔭中等教育に一本化するという大改革を打ち出した桐蔭学園。東大100名を超えていた栄華は過去のもの。アクティブラーニングを軸に、次世代を支える人材の輩出を目指して、県内最大のマンモス校が動き出す。
■桐蔭学園について
・これまでの理念、建学の精神は変えない
・「自然を愛し、平和を愛する国際人たれ」を建学の精神に追加
・次世代の人材育成。真のエリート(知識・技能、リーダーシップ、スポーツ・芸術)を育てる
・新校長は桐蔭学園卒業生
■学校再編について
・男子部/女子部/中等教育と分かれていたものを中等教育に一本化
・高校から入ってくる外進生とは完全分離
・中学再編は平成31年度入学生より(現小5)
・高校再編(共学化)は平成30年度入学生より(現中3)
・改革コンセプトは「桐蔭学園としての新しい進学校のカタチを提案する」
■2017年度入試と2018年度入試について
・2017年度は中等教育、男子部ともに受験者減少。女子部は横ばい
・アクティブラーニング入試の導入。合格者の歩留まり率が高く、第一志望の人が多かったという認識
・2018年度は2月1日午後入試に参入
・AL入試は2月1日AMにおいて4科目受験か、AL入試かを選択する形に
・2月4日は実施しない
・高校入試については、3コース制に
■進路状況( )内は昨年度
・東大15(8) 一橋7(13) 東工大6(10)
・早稲田113(146) 慶應111(108) 上智61(60)
・明治170(202) 青山105(124) 立教63(68) 中央117(150) 法政119(137)
■雑感
・少子化の時代、マンモス校桐蔭もついに改革を迫られる。中堅私立の生き残り競争の激化は続く
・岡田新校長のもと、大改革を打ち出したので、期待に胸を膨らませて訪問させていただいたが、学校の改革コンセプトに目新しさはなく、予想通りの範疇にとどまる
・桐蔭の改革について評価をするのは時期尚早ではあるが、特にインパクトはなかったので、成果に期待
・講習や模試が多く、選抜メンバーによる勉強合宿などもあることから、今も予備校的な要素は結構ある。知識面での学力を伸ばしてくれる学校ではあるのだろう
・進学実績は良い。「桐蔭予備校」は健在か
・学校として大きすぎるため、フットワークは軽くない
・桐蔭といえばアクティブラーニングというイメージも少しずつ根付いてきた
・桐蔭ぐらいの規模になると、ALを可能にする能力を持った先生がいて、それをサポートする財力もある
※さらなる詳細についてご興味がある方は、レポートをご覧ください。
■関連リンク
桐蔭学園中学2018入試概要