逗子開成の情報2018

受験日程前倒しを続ける他校をよそに、変わらぬ日程と出題方針でかえって「強さ」が際立つ逗子開成。海洋教育を軸として逗子開成にしかできない教育を追い求め、さらにその精錬を続けます。通っている生徒や保護者からの満足度も高く、次なるステップへの地盤が固まってきた印象の逗子開成の現状についてレポートします。

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■逗子開成について
・幅広く深い知識と豊かな教養、多彩な表現力を身につける
・豊かで温かい心と逞しくしなやかな体
・面倒見のいい学校であることを続ける
・グローバルマインドを持った時代を切り開く力
・逗子開成ならではの教育を

■海洋人間学の成果について
・OPヨット製作&帆走と遠泳
・海という自然を体験できる
・逗子開成の生徒としてのアイデンティティーが持てる
・自己肯定感や協調性が高まる
・東京大学の海洋アライアンスと提携

■2018年度入試状況について
・一次二次の受験者数が減少。鎌学の日程変更の影響
・三次入試のレベルが高かった
・記述力を重視し、読解力・思考力・表現力を測れる入試問題
・繰上げ合格は25名。鎌学の影響で読めない入試となったが、最終的には想定内

■進路状況( )内は昨年度
・東大7(8) 一橋5(7) 東工大11(5)
・早稲田67(80) 慶応65(55) 上智34(44)

■雑感
・生徒は生き生きしている。学校からも生徒からも勢いを感じる学校
・「論述問題に立ち向かう生徒が欲しい」という方針はお隣、鎌倉学園とは完全に一線を画している
・常に新しいものを求め、足りないものは貪欲に取り入れていく
・「海が好きなら逗子開成」で決まり。他の追随を許さない
・身近な海の素晴らしさと怖さを生徒たちが感じていて、完全に「学び」が行われていた
・「避難が決まったら各自勝手に山の上に逃げろ」という避難方針は斬新。男子校ならでは
・進学実績の数値だけで逗子開成の価値を測ってはいけないが、大学進学実績は東大の現役3名が示すように一時の勢いは陰り気味

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法政大学第二中学校の情報2018

共学化から3年。全学年男女が揃い、今年、本当の意味での共学化を達成しました。ハイスペックな新校舎と付属校ならではの教育をどのように融合させるのか。真価が問われる法政大学第二中学校の説明会についてレポートします。

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法政二中高

■附属校ならではの教育
・体験、実習重視の学習
・目標が受験勉強ではない
・様々な調査研究活動(討論・レポート重視)
・毎週必ず理科実験(チームティーチング)

■図書館を利用した教育
・授業での積極的な活用
・充実した蔵書量(6万冊)
・wifi完備
・ジャパンナレッジ、朝日けんさくくん
・ビブリオバトル
・リーディングマラソン

■二中生の進路(二中 → 二高 or 他高)
・成績が一定基準に達していれば二高に進学可
・内進生1:高入生2 の割合
・あえて高入生と混合クラス
・内進生は各クラスでリーダーとして活躍

■二高生の進路(二高 → 法政大学 or 他大)
□法政大学 → 有資格者全入制度
 ・日常の成績が60%以上
 ・TOEIC bridge 140点以上
 ・基礎的思考力確認テストで一定以上の点
□他大併願
 ・有資格者である場合、法政大学の推薦権を持って受験可
 ・ただし、法政大学専願の生徒の志望学部が優先される
 ・他大受験のためのサポートは一切ない

■2019年度中学入試
・日程は2月2日、2月4日(変更なし)
・募集定員の変更可能性あり。女子を増やすか?
・出題傾向を大きく変更する予定はない
・過去問の目標は合計70%〜75%

■雑感
・法政大学への推薦権を持ちつつも他大学の受験が可能
・ただ、法政大学専願の生徒が優先で、結果的に他大志願者にはかなり人気薄の学部学科しか残っていない
・今回はグローバルについての内容はなし。SGU(スーパーグローバルユニバーシティ)である法政大学にどう接続していくか
・これだけの設備が整った学校で、少人数制授業(30人)の実施は高評価
・改めて校舎の設備、コンセプトは素晴らしいが、このコンテンツを生徒先生が使いこなせるか。

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鎌倉女子大中等部の情報2018

大船駅からバスで10分弱。街道沿いに続く煉瓦塀に囲まれたキャンパスが鎌倉女子大中等部です。市立南高校附属中の立ち上げで大成功した”学校改革請負人”高橋正尚先生を初等部(小学校)部長に招き、学校法人全体の改革に着手。新校舎建立もほぼ決まっており、革命が進むか、注目度が高まっている鎌倉女子大中等部についてレポートします。

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■鎌倉女子大中等部の教育について
・2021年頃を目処に中・高等部新校舎建立。道路の向かい側
・新たに始まった学力向上プラン
・2018年度入学生から特進コースに一本化(これまでは進学/特進)
・新しい英語教育プログラム
・建学の精神に基づき豊かな人間性を育む

■グローバル教育について
・ICTを利用しながらの学習
・国内イングリッシュキャンプ
・中3全員参加のカナダ語学研修
・高1希望者参加の10日間オーストラリア語学研修
・英検目標 中3で3級100% 高3で2級100%

■2019年度入試について
・一回の受験料で複数回出願可能。何回受けても22,000円
・2/2AMに適性検査型入試を実施
・出願はwebのみ
・4日、5日はPMのみ

■雑感
・部長先生は威圧的ではなく低姿勢。今後の学校改革を進めていける力強さもお持ちです
・きめ細かく、丁寧。入ったら大切に育ててもらえることは間違いなさそう
・改革はかなり力を入れてスピーディーに行われている。後ろ盾もあり、これから間違いなく変わる学校の一つ。新校舎設立もほぼ決まっていて、そのタイミングで一気に人を集める可能性も。鎌倉に新たに強い「カマジョ」が誕生するか。ややこしい…
・お金がある学校法人に実績十分の高橋正尚先生が行ったらどうなるのか? おそらく正解は「革命が起きる」だと思います。今後も要注目です

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青山学院高等部の情報2018

2014年の新校舎竣工と時を同じくして人気の回復傾向が見られる青山学院高等部。渋谷から徒歩10分強の好立地でありながら、広大な校地にそびえる贅沢な校舎設備。難易度も上昇している青学の入試情報と内情についてレポートします。

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■青山学院について
・真実を求める心とキリスト教教育
・思考力・表現力、進路を切り拓く教科教育、主体的な学び
・共生教育
・SGH、グローバルな視野と社会教育
・高大連携プログラムの充実

■グローバル教育について
・留学生受け入れは常時3、4名
・カナダホームステイ体験
・チャットルーム…青山学院大学に留学で来ている大学生と話す経験
・第二外国語:ドイツ語、フランス語、中国語など
・短期留学:イギリス、イタリア
・Englishcamp
・フェアトレード研究
・12月のSGH成果発表会

■2018年度入試について
・人気が上昇傾向。男女ともに一般入試の倍率は4倍前後
・推薦入試の基準について。男子は内申38以上、女子は内申41以上
・推薦入試は、内申・面接・適性検査の三つを総合的に見て合否判断
・併願校で多いのは男子は戸山・西・慶応・翠嵐、女子は日比谷、西、都立青山、翠嵐
・2018年度からウェブ出願
・一般入試補欠合格者は男子58名、女子69名。うち繰上合格は男子42名、女子9名まで

■校舎の様子
・カフェテリアは144席しかない。基本は弁当持参
・1教室は40名。机間は十分。机は60×40センチで一般的
・グラウンドは土。中等部と共用
・高等部専門の図書館。10万冊!の蔵書
・体育館(メインアリーナ)はバスケット二面、サブアリーナはバスケット一面、ダンス部等が使用するプレイルーム
・グラウンドを除く全ての施設は高等部専用。恐ろしく贅沢

■雑感
・2014年に改築されたばかりの校舎は美しく、開放的で明るい
・生徒の様子は渋谷に通う垢抜け感はもちろんあるが、総じて落ち着いていて生き生きとしている
・「開かれた学校」をアピール。先生方の話は全体として余裕と自信のある雰囲気。大学附属全般に言えること。私立中高一貫のギラギラした感じはない
・若い渡辺部長(校長)。柔らかくユーモアもある
・質疑応答がここまで活発な会は珍しい。校長先生、広報主任先生をはじめとした学校側の柔らかい雰囲気がそれを後押し。きっと生徒たちに対しても先生方は謙虚で鷹揚な姿勢を見せているのだろう。そんなことが良く伝わる説明会だった

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参考資料
入試結果、2019入試日程、SGH、進学状況

鎌倉学園中学校の情報2018

算数選抜入試に加えて2018年度入試では2/1午前へ入試日程を変更。入試のやり方を巧みに操りながら生徒を集めています。東大3名を筆頭に高い進学実績を残した鎌倉学園。新校舎の完成と新カリキュラムが呼び水となって再び人気上昇気流に乗れるのでしょうか。”変わる”鎌倉学園の説明会についてレポートします。

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■鎌倉学園の特徴
・ほどほどの宗教教育
・真の文武両道
・放課後の時間も生徒との触れ合いの時間を大切に

■グローバル研修
・オーストラリア研修(定員40名、選考あり)
  ◌シドニーの兄弟校の生徒宅にホームステイ
・北米研修
  ◌ハーバード大生とのグループディスカッション
・ベトナム研修
  ◌現地の小・中学生とのふれあい、異文化交流
・ハワイ研修
  ◌日系移民の歴史に触れて、文化・自然を体験

■入試
・日程は変更なし
  ◌ 2/1,2/1PM 算数選抜,2/2,2/4
  ◌ 手続き締め切りを少し延長
     2/1AM入試の締め切りは2/3の16時。栄光聖光の発表の後

■進学実績
・国公立 ( )内は昨年度実績
 ◌ 2015:52名 2016年:62名 2017年:71名、2018年:79名
 ◌ 東大:3名(2)
 ◌ 京大:1名(0)
 ◌ 一橋:2名(0)

■雑感
・入試制度については攻めの姿勢が上手くハマっているような印象。吉村先生の狙い、分析が効いている
・ただ、人気が大きく上がっているわけではないので要注意。新校舎完成効果は相当大きいはずなので、応募者数はそれを割り引いて考えなくてはならない。注目度が高いうちに学内の改革を進めて成果を残しておくべき
・算数選抜で入学した生徒には自信があるようだ。その生徒が今後の鎌学の実績を支える。2年後が算数選抜一期生の実績となる。楽しみである
・カリキュラム変更は混乱するが、簡単にまとめると、「競争を煽る」「やや遅れている子は少人数で救う」という形
・Mac50台は圧巻。少しずつではあるが、学校全体のITリテラシーは上がっている
・今年の進学実績は躍進。東大や京大、一橋も中学受験で入った内進生の実績
・今年の卒業生は震災後最初の入試が行われた2012年度入学組。津波懸念からかなりの数で逗子開成の志願者が鎌学に流れてきた。ここ数年内で新入生の偏差値が最も高かったのがこの年。そう考えるとこの結果も必然か

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鎌倉学園