法政大学第二中の情報2017

早いもので共学化から2年が経過し、次年度入試の入学生を以て三学年が男女共学の体制となる法政第二中学校。新校舎は美しく、設備と機会の充実に呼応するように、可能性を持った入学生が集まっている。予想を上回るスピードでハードもソフトも整った法政第二中の最新情報をレポートします。

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■法政第二中学校について
・出会い、向き合い、「自分」を作る
・主体性、共同性、総合性を重視
・1クラス30名以内の少人数制指導
・「それなりにグローバル」(学校長談)

■共学化後の変化について
・学習に対する意識が向上。積極的な質問、発言
・討論する授業では、従来とは違う視点が。より豊かな結論に
・男女のそれぞれの良さが現状としては非常によく出ている

■2017年度入試と2018年度入試について
・受験者は増えている。女子は特にレベルが高く、倍率が高くなった
・算数の出来が合否を分けた
・これまで合格最低点は220点前後だったが、250点前後だと思った方が良い
・web出願は検討中。おそらく実施する
・出題傾向は特に変更なし

■進路について
・法政大学への有資格者全入制度
・法政大学への推薦権を持ちながらの他大受験も可能
・約85%が法政大学進学、約11%が他大学へ
・他大学は国公立や早稲田・慶應・上智など

■雑感
・新校舎、共学化、グローバル、入学者の学力水準の向上とうまくいっている。鼻息も荒い
・学校長の「それなりにグローバル」は笑えた。が、大学のサポートや設備、学校のフォローも含めて他私立と比べてもグローバルの観点は充実。法政大学グループ全体がグローバルに向かっている
・法政国際との差別化は、はっきりしている。これを選択できるというのは法政大学グループとしてかなり大きい。これからの教育に対する選択肢の広さを提示してくれている
・男子の日能研R4偏差値は51→53程度、女子は53→55となり、中大横浜を追い抜く勢い。立地や設備からして神奈川県の大学附属高校としてはトップに立ちそう
・これだけの設備が整った学校で、少人数制授業(30人)の実施は高評価
・中学入試のキラーコンテンツ、「共学、附属、駅近」が完璧に揃っている学校
・工事もあらかた終わり中庭の美しい人工芝の野球コート・サッカーコートは素晴らしい

さらなる詳細についてご興味がある方は、レポートをご覧ください。

桐蔭学園の情報2017

第4代 岡田新校長の下、これまでの男女別学を共学化して桐蔭中等教育に一本化するという大改革を打ち出した桐蔭学園。東大100名を超えていた栄華は過去のもの。アクティブラーニングを軸に、次世代を支える人材の輩出を目指して、県内最大のマンモス校が動き出す。

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■桐蔭学園について
・これまでの理念、建学の精神は変えない
・「自然を愛し、平和を愛する国際人たれ」を建学の精神に追加
・次世代の人材育成。真のエリート(知識・技能、リーダーシップ、スポーツ・芸術)を育てる
・新校長は桐蔭学園卒業生

■学校再編について
・男子部/女子部/中等教育と分かれていたものを中等教育に一本化
・高校から入ってくる外進生とは完全分離
・中学再編は平成31年度入学生より(現小5)
・高校再編(共学化)は平成30年度入学生より(現中3)
・改革コンセプトは「桐蔭学園としての新しい進学校のカタチを提案する」

■2017年度入試と2018年度入試について
・2017年度は中等教育、男子部ともに受験者減少。女子部は横ばい
・アクティブラーニング入試の導入。合格者の歩留まり率が高く、第一志望の人が多かったという認識
・2018年度は2月1日午後入試に参入
・AL入試は2月1日AMにおいて4科目受験か、AL入試かを選択する形に
・2月4日は実施しない
・高校入試については、3コース制に

■進路状況( )内は昨年度
・東大15(8) 一橋7(13) 東工大6(10)
・早稲田113(146) 慶應111(108) 上智61(60)
・明治170(202) 青山105(124) 立教63(68) 中央117(150) 法政119(137)

■雑感
・少子化の時代、マンモス校桐蔭もついに改革を迫られる。中堅私立の生き残り競争の激化は続く
・岡田新校長のもと、大改革を打ち出したので、期待に胸を膨らませて訪問させていただいたが、学校の改革コンセプトに目新しさはなく、予想通りの範疇にとどまる
・桐蔭の改革について評価をするのは時期尚早ではあるが、特にインパクトはなかったので、成果に期待
・講習や模試が多く、選抜メンバーによる勉強合宿などもあることから、今も予備校的な要素は結構ある。知識面での学力を伸ばしてくれる学校ではあるのだろう
・進学実績は良い。「桐蔭予備校」は健在か
・学校として大きすぎるため、フットワークは軽くない
・桐蔭といえばアクティブラーニングというイメージも少しずつ根付いてきた
・桐蔭ぐらいの規模になると、ALを可能にする能力を持った先生がいて、それをサポートする財力もある

※さらなる詳細についてご興味がある方は、レポートをご覧ください。

■関連リンク
桐蔭学園中学2018入試概要

高校受験2017 結果速報

高校受験結果 進学予定校

公立高校
湘南高校
柏陽高校
横浜サイエンスフロンティア高校
横須賀高校
鎌倉高校
横浜市立金沢高校
茅ヶ崎北陵高校
大船高校
七里ガ浜高校
横浜栄高校
藤沢西高校
弥栄高校
茅ヶ崎高校

私立高校
慶應義塾湘南藤沢高校
法政大学第二高校
横浜隼人(特選)
横浜隼人(国際)
日本大学藤沢高校
横須賀学院(選抜)
湘南工科大附属高校
平塚学園(文理)
鵠沼高校
アレセイア湘南高校
鎌倉女子大学高等部

※複数名合格あり
※順不同

以上 高校受験生35名の結果です。

中学受験2017 合格速報

中学受験合格速報(2月6日17:00現在)

藤嶺学園藤沢
山手学院
桐蔭学園男子部
日大藤沢
湘南学園
公文国際学園
逗子開成
横浜雙葉
フェリス女学院
鎌倉学園
関東学院
法政大学第二
鎌倉女学院
青山学院横浜英和

※複数名合格あり
※順不同

以上 中学受験生17名の結果です。

フェリス女学院の情報2016

横浜女子御三家の一角、フェリス女学院。「お嬢様」「自由」「面倒見が悪い」…フェリスのイメージとして上がってくることが多い言葉です。ある意味正しいですが、そのすべては「まことの自由」という理念に沿った形で実現されており、半ば学校の狙い通りと言えます。悪評とも言えるイメージを、スクールアイデンティティの柱に置けてしまうフェリスの魅力とは、どんなところにあるのでしょうか。レポートをご覧ください。

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■フェリス女学院について
・1870年創立。日本で最初の女学校
・「For others」の校訓。「キリスト教信仰、学問の尊重、まことの自由の追求」
・子供たちに自由を授けることによって、自主性を育む

■フェリス女学院の教育の特色について
・キリスト教に基づく人格教育。真に豊かで価値有る人生を生きる土台を
・まことの自由の追求。細かな校則、服装規定はない
・学問の尊重。自主的、主体的に学ぶ姿勢
・LiberalArts教養主義。一人一人の個性を大切に
・文系・理系は分けない。高校2・3年生で幅広い選択科目を準備することで対応

■入試について
・特に変更はなし
・記憶力よりも理解力。独創的発想に優れた力。表現力
・面接は受験番号順に。受援番号1番と最後の人の終了時刻の差は70分程度
・着替え場所はない。服装はセーターやトレーナーで十分。着替える必要もない

■進路状況( )内は昨年度
・東大14(8) 一橋10(7) 京都5(2) 東工大2(8)
・早稲田92(55) 慶應58(46) 上智25(21)
・明治75(50) 青山20(23) 立教29(25) 中央36 (22) 法政22(9)

■雑感
・フェリスレベルになれば、自由を与えてしまって大丈夫
・小学校では「女王様」だった子も多い。それが集まった時に、どんな集団になるのか。束縛している場合ではない
・お嬢様学校と言われているが、お嬢様=おしとやかで上品、というわけではない。比較的恵まれた家庭で大事に育てられた子が多いとは思う
・「自由すぎる」ことはない。自由度は高いが、節度は守る。道を踏み外す人も0ではないが、それはもはや「個人の責任」というべきレベル。学校としては上手く運営している
・「まことの自由」を授けられるのは、質が高い生徒が集まっているからこそ。自由を与えても大丈夫な生徒を選ぶための入試であると言える。そして、それは入試問題にも反映されている
・学力が高く、勉強に前向きな子が多い。「勉強が嫌い」と言い切ってしまうような子は、環境としては辛いかも

さらなる詳細についてご興味がある方は、レポートをご覧ください。

鎌倉学園中学校の情報2016

「鎌倉学園は変わります」力強く言い放つ竹内校長。これまで意表をついた入試スタイルの変化や表面的な変更で目先を変え、覆い隠していたとも言える学校改革の本質的な方針が、ここにきて(ようやく)少しずつ形になってきました。間もなく完成する新校舎と勢いある若手教員と共に、新生鎌倉学園の歩みがスタートします。

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■鎌倉学園について
・1921年創立。鎌倉五山建長寺をバックグラウンドに持つ
・「礼義廉恥」「真の文武両道」を理念とする
・歴史に包まれた鎌倉の風土で、世界へ飛び立つ人材を育てる

■鎌倉学園の教育の特色について
・ほどほどの宗教教育。年3〜4回の座禅
・真の文武両道。勉強以外にも打ち込めるものを探そう
・選抜特進コースを作らない
・高校1年生から「英数国バランス良く出来る人クラス」と「苦手教科がある人クラス」を設立
・よく練られた海外研修プログラム(オーストラリア、ヨーロッパ、ベトナム)
・こだわりの理科教育。最先端を見せるため大学や企業の研究現場を訪問
・剣道部、弁論部、考古学部、囲碁将棋部は強豪。野球部、陸上競技部も強い

■入試について
・特に変更はなし
・算数選抜が人気
・1次から3次入試は4科目合計点で合否判断
・繰り上げ合格あり
・1次〜3次複数回受験の場合、繰り上げ合格の際に点数のいいとこ取り
・インターネット出願

■進路状況( )内は昨年度
・東大1(0) 東工大2(4) 横浜国大6(14)
・早稲田58(73) 慶應18(37) 上智25(41)
・明治116(142) 青山39(59) 立教30(56) 中央59 (55) 法政81(59)

■雑感
・12月に校舎リニューアル完了。変わろうとする学校の意志は強く感じられる
・教員作成の6分に渡る冒頭ムービーは出色の出来。礼義廉恥を前面に
・「通っている全員を大切にする」というコンセプトには甚く共感
・海外研修プログラムの充実度は秀逸。カマガクがグローバルを謳う日も近い
・2016年度進学実績は言い訳が出来ないレベルでよろしくない
・「理科」への熱い想いを感じる
・6年一貫のカリキュラム、クラス体制の変更はやや複雑。保護者にうまく伝わったかは微妙。どこもやっていないこのシステムの評価が出るのは数年後。
・クラス体制変更への検証がどこまで行われていたか、疑問符がつく。得意の「思いつき」でなければ良いのだが

さらなる詳細についてご興味がある方は、レポートをご覧ください。

参考資料
6年一貫のクラス体制
K-labo(理科教育)の取り組み

2017年度 入塾説明会のご案内

下記の通り新年度の入塾説明会を行います。
いずれも10:30〜12:20頃を予定しております。

小学部 対象:新小4、新小5受験、新小5グリーン、新小6グリーン
第1回 2017年1月14日(土) 満席です 追加分:満席です
第2回 2017年1月22日(日) 満席です 追加分:満席です
第3回 2017年1月29日(日) 満席です 追加分:満席です

中学部 対象:新中1、新中2、新中3
第1回 2017年1月28日(土) 満席です
第2回 2017年2月11日(土・祝) 空席あり

席数に限りがありますので、極力各ご家庭おひとりでのご参加をお願い致します。

おかげさまで例年満席となります。
ご興味がある方は早めにお電話もしくはメールにてお申し込みください。
TEL: 0467−22−7898 MAIL: info@subaru-ss.jp
ご希望の回が満席となった場合は、別の回をご案内させていただきます。

※席数が限られておりますので、お申し込み後キャンセルされる場合は大変お手数ですが、ご一報いただけますと幸いです。

※追加分も含めて満席となりました。追加実施の予定はございません。説明会をご案内することはできませんが、1/14の説明会以降に資料をお渡し出来ますので、塾へお立ち寄りいただけますと幸いです。入塾に向けてのスケジュールなどもそちらでご案内申し上げます。(12/5追記)

小学3年生冬休み学習会のご案内

小学3年生冬休み学習会を下記の通り行います。

・日程
  前期 12月26日、27日、28日 3日間 満席です
  後期 1月5日、6日、7日 3日間 満席です
・時間:9:00~10:25
・科目:算数、国語
・費用:無料
・定員:12名(先着順)
・内容:小学校での学習を発展させた応用学習
   算数…逆算(□の計算)、線分図を使って考える、差に注目して考える
   国語…物語文の読み方、漢字クイズ、ワンランク上の文章の書き方
・目的:塾の雰囲気を知り、塾での学習を体験する
・持物:筆記用具 (ノートは不要です)

※予定していた26〜28日の三日間が満席となりましたので、新たに後期日程を設けました。(10/13追記)

※前期後期ともに満席となりました。

芝中学校の情報2016

「いま熱いのは芝ですね」業界に身を置いていると勢いのある学校の名前は自然と耳に入ってきます。ここ最近とみに聞くようになった伝統校「芝学園」。「一度入るとどっぷり浸かってしまい、勉強しなくなる」という意味で芝温泉なる揶揄がありましたが、「むしろ芝温泉にはどっぷり浸かって欲しいんですよ」と豪快に語る武藤副校長。注目校の説明会をレポートします。

芝中学校の公式HPはこちら

■芝中学について
・明治39年1906年創立。仏教浄土宗がルーツ
・「共生(ともいき)」「遵法自治」が校訓
・歴史ある男子中等教育学校。人として男子として過ごす6年間を大切に

■芝中学の教育の特色について
・知識教養、広く深い人間力、表現力、リーダーシップを育む
・基本的な生活習慣も身につける
・職業適性をはじめとしたキャリア教育、そしてそれをバックアップする教員団
・削りあうな、認め合え
・男子校の中で男が育つ
・楽しくなければ学校じゃない

■入試について
・特に変更はなし
・国語算数100点満点 理科社会75点満点
・65%程度が合格ライン
・算数で差がつく。2年前から国語はオール記述問題に
・2回受験した生徒に対しては、ある程度加点をしている

■進路状況( )内は昨年度
・東大18(14) 京都大8(4) 一橋6(7) 東工大14(12)
・早稲田118(104) 慶應83(87) 上智37(38)
・明治85(94) 青山12(19) 立教17(23) 中央31(29) 法政36(22)

■雑感
・いい学校です
・校長先生、状況を読むのがうまい。バランス感覚の良さを感じる。元野球部の監督。人望も厚そう
・ユーモアある副校長先生と熱く人望のある校長先生のタッグは強い
・本当に基本的な生活習慣を大切にしているということが分かる。当たり前のことを当たり前に
・伝えたいキーワードは、今年刷新された学校案内にある。「日本で一番薄くて、一番想いのつまった学校案内」だそう。ご興味がある方は、入手してみると良いと思います
・生徒を誇りに思い、先生も生徒も学校が大好きだということが伝わって来る
・日能研偏差値では、2/1だと鎌倉学園逗子開成と大差ないが、進学実績は全然違う
・ただ、鎌倉からは遠い。最短で70分(湘南新宿ライン使用 鎌倉→恵比寿→神谷町)

さらなる詳細についてご興味がある方は、レポートをご覧ください。

鎌倉女学院の情報2016

「鎌倉から世界へ」そのグローバルポリシーは、鎌倉女学院の伝統であり、色褪せることなく今も魅力を保っています。そのプログラムは洗練され、質の高いキャリア教育と飛躍した進学実績は、「鎌女」をさらに価値高いものとしています。女子校受難の時代ながら人気が安定している鎌倉女学院についてレポートします。

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■鎌倉女学院について
・明治37年1904年創立。湘南地区で最も古い女子の中等教育機関
・宗教色を帯びず、公平な立場で女子に教育を授け、最新の知識を実践する
・何を学ぶかではなく、どう学ぶか

■鎌倉女学院の教育の特色について
・当たり前にグローバル。言語活動にとどまらず、その背景となる文化・歴史・思想の面から国際理解教育を重視
・「鎌倉学」日本文化を理解し、鎌倉を理解し、鎌倉と世界をつなぐ学習
・キャリア教育も充実。知的で洗練された女性エリートを育てる
・資格取得にも積極的

■入試について
・特に変更はなし
・400点満点の合計点で判定
・250〜260点が合格ライン。合格ラインぎりぎりで同点の場合は、全員合格
・繰上げ合格者は1次2次両方受験した人が対象。不合格者の中から800点満点で上位から補欠を出す
・web出願はしない

■進路状況( )内は昨年度
・国公立大幅増、早稲田も顕著な伸び、MARCH激増
・国公立47(25) 東大4(0) 京都大1(0) 一橋2(0) 東工大
・早稲田70(42) 慶應39(21) 上智42(39)
・明治75(66) 青山48(38) 立教48(57) 中央30(9) 法政51(34)

■雑感
・キャリア教育が充実した鎌女が、進学実績を出してきたのは非常に魅力。より多くの選択肢が開かれた
・「女子校ならでは」を追求している学校。「なんとなく共学」と思っているご家庭は一度話を聞いてみると良い
・ゴミ一つなく綺麗に磨かれた校内は好印象
・ドラスティックに変革を行っているわけではないが、「時代遅れ」と感じることはない。いつも新しさを意識しているからに他ならない
・リニューアルされたホームページの見所は実は鎌女日誌。ここがリアルタイムで更新されていくのは面白い

さらなる詳細についてご興味がある方は、レポートをご覧ください。